鋳造用ロストフォーム成型金型

摘要

「ロストフォーム法による鋳鉄の遷移制御セミソリッド鋳造法」に供する高精度発泡樹脂模型を量産するための、高精度金型技術を開発したので報告する。ロストフォーム法による鋳造法、いわゆる消失模型鋳造法は、1958年にアメリカで開発され、日本には40年ほど前に導入された。しかし、この鋳造法は少量生産向きで量的拡大があまり見込まれなかったこと、かつ消失模型には高い寸法精度が要求されたことから、発泡樹脂成形業界ではあまり検討されてこなかった。 また、ロストフォーム用成型金型については、鋳物ができるまでに発泡樹脂模型の成型時の変形、鋳物の鋳造時の変形があり、金型でその変形をカバーして製作することは大変難しく事業になり難かった。 むしろ、家庭用電化製品や電子機器·部品の梱包材及び食品保冷容器などの需要の旺盛な金型事業へ展開を図ってきた。