素形材企業の環境経営：素形材企業としての環境経営を目指して

摘要

地球温暖化対策や循環型社会構築に向けての環境課題への対応が、企業の社会的責任として強く求められている。 エネルギー多消費型の素形材企業として環境経営を進めることは、重要なテーマであると考えており、今回その取り組み内容を紹介する。 アイシン高丘㈱は、創業時の1960年より「環境と会社経営の調和」を会社理念として掲げ、1999年には、この理念を受け継ぎ、「地域と融和した"緑の工場"を基本として、全社的な環境への取り組みから地球規模での環境保全に積極的に貢献して行く」ことを環境理念として制定した。 この理念に基づき、地域·地球環境保全への全社活動の展開を目的に「環境方針」を定め、設計·開発から生産に至る全ての活動において、環境を重視した取り組みを行っている。 当初の事業活動は、鋳鉄製品·アルミ製品などの専門メーカーとして、自動車部品を主体としたものづくりを事業としており、そのものづくりにおいては、環境に配慮した循環型の生産を目指し、省資源·省エネルギー·廃棄物低減等の環境負荷低減活動を会社の重要経営課題として取り組んでいる。 ここで、当社の概要を表1に示す。