竪鋳込みダイカストマシン用底注ぎ式給湯装置

摘要

竪鋳込み型ダイカストマシンにおいて、従来の上注ぎラドル注湯方式（以下上注ぎ式）では射出スリーブ上空からプランジャーチップまでの溶湯の落下距離が長いため、給湯の際溶湯中に空気を巻き込む。 また、これにより酸化アルミニウム等が生成し、酸化物·酸化膜が混入する結果、機械的性質のばらつきや耐圧不良などの品質安定の障害となっている。 この問題に対し、大型マシンでは底部に給湯口を備えたラドルを射出スリーブ内部へ挿入し、整流給湯し、空気の巻き込みを防止する底注ぎラドル式（以下底注ぎ式）があるが、小·中型のダイカストマシン用はなかった。 そこで、弊社では新たに350tonマシンクラスの小型底注ぎ式給湯装置の開発を行った。