金型のグローバル化にどう対応するか：III.活き残りのための金型関連技術事例－2.冷間鍛造－金型寿命向上による冷間鍛造のランニングコストの低減

摘要

冷間鍛造は有効な部品生産手段のひとつとして広く普及されている。高い生産性と低コストであることが普及している理由として考えられるが、年々世界的に厳しくなる経済環境のもとでは、この優位性を継続的に確保する必要性が一段と高まっている。 勿論、テンニソグコストの低減に対する要求も大きい。 このような要求のなかで、金型供給メーカに課せられる役割は金型コストの低減にある。 更に、金型コストを低減するための方策として、1.金型加工コストの低減2.金型寿命の向上の2点があげられる。 加工コストに関しては、例えば、加工速度の高速化、従来の放電加工より直彫り加工への転換などの加工内容自体に関する改善が取り組まれている。 また、金型に必要とされる機能を最小限に抑える方向での設計変更も提案されている。なお、ここでは金型寿命向上を取り上げ、その取り組みについて解説する。