山陽特殊製鋼㈱--第二製鋼工場150t電気炉の生産性向上

摘要

山陽特殊製鋼㈱では60t電気炉－LF－RH－IC工程と150t電気炉LF－RH－CC工程にて粗鋼を生産している。60t電気炉に関しては夜間操業を中心とし、150t電気炉では24時間稼動を基本として操業している。特殊鋼の需要増大に対する供給責任を果たすために生産能力の上方弾力性を確保すべく、24時間稼動し、連続鋳造-分塊圧延と高効率化が図られている第二製鋼工場（150t電気炉）の製鋼設備改善により更なる高効率化を図ってきた。第二製鋼工場での粗鋼生産量目標は87，500t/月であり、この目標を達成するためには、製鋼から鋼片までの一貫製造工場である第二製鋼工場全体の生産性を向上させる必要があった。製鋼、鋳造、鋼片の生産性を比較し、ネック工程である150t電気炉の生産性を向上させるべく設備導入や設備改造を行ったので、その内容を以下に報告する。