離散更新可能な間接アドレッシングDSP用のメモリ配置方法

摘要

メモリアクセスがアドレスレジスタ（AR）により間接アドレッシングされるDSPにおいて1命令サイクル内でARが±2{sup}n自動更新と2{sup}mモジュロー自動更新できることを仮定して，これらの更新を十分に活用してプログラム中の変数アドレス配置を決定する方法を考察している．アドレス配置は、プログラム中のメモリアクセス系列に従って，変数間の配置制約をグラフで表現することができる．前者の±2{sup}n自動更新，2{sup}mモジュロー自動更新それぞれについては、それぞれの自動更新固有のグラフになるように適切な制約枝を取り除き変形する方法が知られている。本稿では、±2{sup}n自動更新と2{sup}mモジュロー自動更新両者を考慮したアドレス配置方法をn＝0,1，m＝2の場合について検討する。