音調核モデルを用いた中国語F{sub}0パターンの生成

摘要

標準中国語音声合成のための新しいF{sub}0パターン生成手法を提案した。 この手法は、F{sub}0パターンをフレーズ成分と音調成分に分けた上で、フレーズ成分はF{sub}0パターン生成過程モデルで生成し、音調成分は本研究で提案した音調核モデルを用いてコーパスベース手法により合成するものである。 提案した手法を用い、実際にF{sub}0パターン合成を行った。 自然音声のF{sub}0パターンを手法により生成したパターンに置き換え、合成した音声を用いて簡単な評価実験を行ったところ、5点評価で4.5点を得、提案手法により自然なF{sub}0が得られることが示された。 この手法は音調パターンを簡単化し、少ないパラメータでモデル化するもので、F{sub}0の簡単且つ柔軟な制御を可能とするものである。 今回はフレーズ成分の生成は行っていないが、これについては、言語に寄らない制御が可能と考えられる。