伝熱面一体型吸着体の熱抵抗の測定と吸着材粒子充てん層との比較

摘要

本研究では膜状吸着材として，アルミニウム薄板表面上に，細孔径が10nm程度の陽極酸化皮膜を製膜した，伝熱面一体型吸着体を対象に，有効熱伝導率を算出するとともに，熱抵抗におよぼす層厚さの影響を検討した．また，活性アルミナ粒子充てん層についても同様の手法で測定を行い，比較した．次いで，膜および充てん層の厚さ増大に起因する熱抵抗を比較して，伝熱面一体型の伝熱性能向上の程度を検討した．