チャージポンプ回路を用いたCMOS DC-DCコンバータの高効率低電圧駆動化設計

摘要

本論文ではCMOS技術を用いた高効率低電圧駆動するDC-DCコンバータの設計手法について述べる。 提案する回路は昇圧部に構成法の一種であるチャージポンプ回路を用いた。 チャージポンプ回路は他の構成法に比べ、実装面積や放射ノイズの面で有利である。 さらに、MOSトランジスタと容量だけで構成されるため、他の構成法と比較するとシステムLSIへの集積化の容易性が挙げられる。そのため、機器の小型化においても非常に有用である。 一方、チャージポンプ回路は変換効率が低い特徴がある。したがって、本研究で設計したチャージポンプ回路は回路的工夫を施すことにより、損失を低減しDC-DCコンバータの変換効率の向上を図っている。