同質化時代における差別化の工夫：成都イトーヨーカ堂のテナント·マネジメントを中心に

摘要

2010年以降、成都の商業面積は急増し、大型ショッピングセンターが相次いで建設された。2015 年における成都のショッピングセンターの面積は約700万平方メートルに達し、中国第1位となった。また、「2014中国ショッピングセンターと専門店チェーンとの共同報告」によれば、2014年から2016年の間、成都で建設されるショッピングセンター面積は世界第二位の320万平方メートルに達する。商業施設の急増に加え、ネットビジネスも急成長している。2015年に、成都におけるネット通販の売上高は約1，140億元に上っており、小売全体の2割以上を占めた。成都の小売店にとって、競争がますます激化している。こうしたなか順調な経営を展開するシ号ツビングセンターはわずかである。そして、経営不振で開店から5年以内に閉店する百貨店も続出している。