会津若松市における事業系一般廃棄物収集運搬業の協業化について

摘要

地方都市におけるロジスティクスの課題に過疎地域への輸送がある。輸送距離が長いにも関わらず輸送量が少なければ利益は少ない。しかし物資を必要とする住民や企業がいれば輸送のニーズがある。大企業であれば企業全体で利益を得れば良いと考え、不採算となる過疎地域への輸送を請け負うかもしれない。しかし中小企業は事業規模が小さいため過疎地域への輸送を一社で担うことは難しいと考えられる。中小企業の事業規模を大きくする方法の1つに協業化がある。協業化とは複数の中小企業が協業組合を設立し共同で事業活動を行うことである。本稿では、ロジスティクスを考える視点として協業化に着目し、会津若松市における事業系一般廃棄物収集運搬業の協業化を事例に、協業化の効果や課題を示すことを目的とする。