SLB-300S型ロードヘッダ－大断面トンネルの全断面掘削を可能にする自由断面掘進機

摘要

都市近郊のトンネノレ施工に於いては、住宅地や既存構造物に隣接する場合も多く、騒音、振動、粉塵、工事車両の通行等々現場周辺地城への配慮が極めて重要なものとなっている。 小断面から大断面まで広範囲にわたり機械掘削が採用されるようになったのは、地山への影響や余掘量を抑えることもあるが、このような都市型トンネルにおける環境問題に対する社会的容認度の厳しさのため発破工法の適用が制限されていることも要因の1つである。 周知の如く機械掘削にはTBMによる円形全断面掘削工法とロードヘッダなどによる自由断面掘削工法がある。 わが国における地質は非常に複雑で変化が激しく、地山条件によっては工法変更を余儀なくされる場合もあり得る。この点から見ると地山条件に対して比較的融通性があり、TBMに比べ初期投資も小さい自由断面掘削機が、その適用範囲も広い。