普及促進のための選択肢とその考察

摘要

この間、大手小売業の採用等もあり、加速度的な普及も期待されていたが、景気の減退·国内消費の低迷等の影響もあり、ここ1～2年は投資の抑制から流通BMSの普及は足踏みを続けていた。しかしながら、今年に入り大手小売業のイトーヨーカ堂が流通BMSへの移行を開始する等、大手·中堅の小売業が足並みをそろえるように採用を表明し、ようやく普及の段階に入ろうとしている。小売業各社（特に情報システム部門）においては、実際に採用を始める企業、様々な形態での導入を具体的に検討し始めた企業、まだまだ具体的な検討段階にない企業等、対応は分かれるが、流通BMS という新しいEDIの方式をしっかりと認知したと言う事はほぼ間違いはないであろう。