大割用油圧圧砕機TS-W1100V, TS-N1000V－大口径、ショートストロークシリンダ構造の油圧圧砕機

摘要

近年、コンクリート建築物の解体工事では振動、騒音などの問題から壁、梁、柱、基礎など構築物の全てを油圧圧砕機により解体する工法が多く採用されている。また、環境、効率をトータルに考えた場合、現時点ではこの解体工法が最も適していると思われる。 現在、行われている解体工事の多くが高度成長期に大量建設した中層住宅や、同時期に建設された都市部ビル密集エリナ内の中層ビルである。従来、これらのコンクリート建築物の構成部材である壁、梁、柱、基礎の解体作業を行う際、厚こみ、強度もそれぞれの部材ごとに異なるため、圧砕機を使い分けたり、もしくは開閉スピードか破砕力、どちらかだけの性能に片寄った圧砕機での効率の悪い作業を余儀なくされていた。 これらの建築物を効率よく解体する為の油圧圧砕機を開発したので紹介したい。