建築·土木構造物解体工法：高層ビルの解体工法－高層建築物解体における昇降式養生システムを用いた解体工事

摘要

第22興和ビル（地上19階、PH2階、最高高さ74.8m）解体を施工するにあたり、従来工法の外部足場養生を架設し、大型重機で解体する方法は、作業サイクルに絶えず飛来落下·墜落の危険が伴う事と高層ビルの外部足場をどの様に補強し、所定の強度を確保するかという大きな問題がある。 又、大型重機の荷重に対応するスラブ補強を行う作業は、工事を進める上で多大な負担となる。 工事現場は都心の業務地域に位置し、周辺には、オフィス·ホテルなどが集中している。 更には、首都東京の基幹交通路の1つである首都高速道路環状線と渋谷線に画しており、高所作業における落下物の発生は、重大な第三者災害に直接つながることは明白である。