流通情報システム化国際動向(14)：EPCglobalの最新動向

摘要

流通業界のバーコード標準化団体であるGS 1の下部組織として、2003年11月にRFID技術とインターネット技術を活用したEPCglobalネットワークの開発·推進を目的に設立されたEPCglobal Inc.が、4年目を迎えて活動範囲牢広げつつある。世界全体の会員数は、1,000社を超え、2007年1月未現在で1,086社となった。 地域別では、アジア地域は北米に次ぐ第2位の地位を占めており、存在感を増しつつある。 日本の会員数は47社であるが、国別の会員数では米国、ドイツに次いで第3位の数字である。 設立当初は米国のウォルマートやP&G等日用消費財の分野を中心に標準化が行われていたが、ヘルスケア関連業界、国際物流業界が加わり、さらに現在ではアパレル·ファッション関連業界、メディア·エンタテインメント業界等での標準化活動も開始されている。 さらに家電業界、航空·防衛業界、化学品業界においては標準化作業開始に向けた準備が進められているという状況である。 こうした状況を背景として、EPCgloballま実質的にグローバルな標準化組織として成長しつつある。