物流羅針盤“明日への指針”(113)：土俵を拡げ、深く掘り、体系化する－物流·ロジスティクスを進化させるために

摘要

ぼくは長いこと実業界での仕事をしてから、大学に職を得て専任教員になった。 大学で物流·ロジスティクスを教えている専任教員は全国にかなりいるが、これだけを専門としている教員はそんなにはいないようである。 物流·ロジスティクスを教えている専任の先生方の多くはマーケティング、管理会計学、交通経済学、都市計画とかの専門家であったりする。 この場合、軸足を置いている自分の研究領域ではすでに業績をあげていて、その周辺領域、関連領域として物流·ロジスティクスを捉えている。 このことは物流·ロジスティクスをいつも“新しい視点”から捉え直し、研究の「土俵を拡げる」ことになっている。