周囲環境と人に配慮した建設·解体·撤去工事：粉塵捕集工法－高効率の粉塵捕集工法DABWの開発

摘要

土木建築構造物等の解体工事や掘削機械にて発生する粉塵は、工事のみでなく周辺環境にも悪影響を及ぼすため安全衛生上の制約が課せられている。 しかし、一般的な対策である「散水による粉塵抑制」では十分にその効果が発揮できず、「微粉捕集能力、水量確保、散水後の水処理設備能力、散水による対象物や路盤の泥寧化」などの課題があげられている。 このような課題解決の方法として、気泡を投射し粉塵の発生部分全体を包み込んで、粉塵を吸着除去する粉塵抑制装置の提案、また解体箇所の移動に伴い散水設備も移動する必要があることから、水タンク、散水用ポンプおよび発電機で構成される一体型散水機などが開発されている。 以下に紹介する粉塵捕集工法DABW（ダブ）も従来対策の課題を解決するために開発されたものであり、少水量化による水処理課題に対応しつつ、新しい気泡の発生メカニズムにより高い粉塵捕集性能を備えた工法である。