ゴム·クロミキサー車－排出ガス対策、悪条件の路盤克服、車両年次検不要のミキサー車

摘要

コンクリートミキサー車を車両ではなく、建設機械の範疇で製作してみるとどうなるだろうか。当社は今まで、一体型吹付システムやエレクター台車にゴムクローラーを採用してきたノウハウから、同様に足回りをゴムクローラーにした場合にどのような効果が得られるかを、トラックミキサー車の現状の問題点から求めた。①排出ガス適合基準が強化されるなかでの排出ガス低減による坑内環境の改善；②公的費用（車検、保険、税金）と諸経費（タイヤ、補修代）の削減；③坑内での回転のスムーズさが挙げられる。トラックミキサー車は撹拌させておく必要のある生コンクリートの運搬車として完成された車両であるものの、使用場所はどの機械にも言えることではあるがすべての場所に適合されるものではない。環境とゴムクローラーの走行安定性を主眼に、平成18年4月に考案、製作したのがゴムタロ·ミキサーTGM-MR45Tである。当機械の主な特徴を製作後実際に現場で使用頂いた経験も加えて述べる。