構造物等の運搬·移動工法：リフター工法の特徴と今後の取り組み－土木·建設現場での「リフターの使い方」いろいろ

摘要

リフターとはその名のとおり物を持ち上げる機械で、重量のあるプレス機など大型機械の搬送、組立、据付工事を安全に、効率よく施工していただくことを目的に開発した機械である。 販売当初から、天井が低くクレーン作業が困難な屋内での大型機械の据付工事に使用されることが多く、屋外で見かけることが少ない機械であったが、阪神大震災での阪神高速復旧工事に使用された頃から徐々にリフターを使用した踏切の立体交差化工事や橋梁の架け替え工事、高速道路のトンネル工事現場でのTBM組立て作業やPC桁の架設工事など土木·建設関連の工事が増加している。 特に近年都市再開発の必要性が説かれており、今後増加する鉄道や道路の高架化·橋梁架け替え工事などの迅速化に有効なリフター工法の実施例を中心に今後の取り組みなどを紹介する。