バイオガス·軽油二燃料機関の排出ガス特性

摘要

近年，地球温暖化対応策として再生可能なエネルギーであるバイオマスの利用が注目されて損る。 なかでも，有機性廃棄物の嫌気発酵によって生成されるバイオガスは，高カロリーの可燃性ガスであり様々な用途への使用方法が研究されている。 そこで，ディーゼル機関に供給し，バイオガス·軽油二燃料運転の環境負荷低減効果について評価することを目的として，排出ガス特性の調査を行った。ISO計測標準8178-4に則して負荷条件を平均化した排出ガス特性を検討した結果，バイオガス·軽油二燃料機関は，CO，HC排出量の増加，NOX排出量の削減が認められた。 カーボンニュートラルを考慮し，バイオガスの燃焼によって生じたCO{sub}2を排出量として計上しないとき，二燃料運転では軽油運転と比較して最大65％のCO{sub}2を削減できることが明らかになった。