生分解性作動油の油機評価実験（ポンプ試験によるトライボロジカル特性と噴流衝突式試験によるキャビテーション壊食性）

摘要

これらの事項を鑑みると、液体の物性と油圧システムの特性を十分に踏まえた上で、実機と同一レベルの条件下におけるトライボロジーとキャビテーションに関する評価実験を実施し、データを系統的に蓄積して現象を基礎まで掘り下げて解明するとともに、適切な設計指針を呈示することが、きわめて重要な意味を持つ。本解説では、筆者らが行った、生分解性作動油に対する、ピストンポンプを用いた評価試験ならびに噴流衝突式装置を用いたキャビテーション壊食試験の概要を中心に紹介する。