油圧ショベルとフルードパワー：省エネ技術と油圧機器

摘要

ところが油圧ショベルに関しては、定格圧力が、30MPa以上の、当時でいえば非常に高い圧力仕様で設計された製品を導入したため、顧客要求に耐えうる高信頼性の油圧機器の国内入手が難しく、結果的に競争力のある油圧ショベルが生産されなかった。このため、後から中国市場に参入した先進国メーカが信頼性の高い油圧機器を武器に、技術面·売価面で市場をリードすることとなったと言われている。本解説では、このような油圧ショベルの技術開発·進歩を省エネの面から捉え、油圧機器の進歩とともにどのように発展、差別化してきたかを説明したい。