キヤノン一眼レフ大研究：MF一眼レフカメラの系譜－RレンズからFDレンズモデルまで全32機種

摘要

ある日のこと、距離計連動カメラの設計を手がけてきた技術者数名は、社員食堂の2階にあった小部屋に集まるようにとのお達しを受けたという。 呼びかけ人は、後のキヤノン㈱で副会長の要職を務めた技術部長の鈴川浦だった。 時は、いまから45年も前へとさかのぼる1957年（昭和32年）の秋口のことだった。 鈴川は開口一番。 ……われわれも35mm判の一眼レフカメラをやる。 キヤノンがやるからには、他社がまねのできないような"珍奇なカメデ'を作る……と。 この話は、FDレンズヘと連なるマウントの設計と、キヤノンフレックスの巻き上げ機構などを担当した角館正道が筆者に語ってくれた。