電力資源供給網のための分散最適化手法における大規模変量の削減

摘要

電力網における資源割り当て問題は，マルチエージェントシステムにおける協調問題解決の枠組みである分散制約最適化手法の応用問題である．従来研究では，電力網のフィーダツリーにもとづく分散協調型の解法が提案されている．しかし，資源の量は本来は連続値であるため，資源の量のサンプルを表す変数の値域が増大することが問題となる．本研究では，この資源割り当て問題の解法において，サンプルの数を削減するための手法を提案する．実行可能性を維持するために，資源の量の境界地とそのコスト値を扱う手法が導入される．提案手法により，比較的高い実行可能性とある程度の解品質を伴いっつ問題の規模が抑制される．