封入液を使用しない「乾式」サニタリ圧力トランスミッタ

摘要

衛生的配慮や品質確保のための安全対策が常に求められる「食品·飲料」の製造プロセスでは，圧力監視用途として，「圧力センサ」が多く使用されている。これまでの圧力センサは，受圧部を液溜まりのないフラットな構造とするため，「封入液」を用いろ構造が一般的であったが，最近では，万が一のダイアフラム破損時にも封入液がラインに混入しないように設計された「乾式構造」の圧力センサへ関心が高まっている。本稿では，センシングにおける衛生的配慮や安全性を追求するとともに，設置やメンテナンス時における工数削減，洗浄時間の短縮，外部洗浄性の向上，軽量·省スペース化を実現すべく開発した「SU75 乾式サニタリ圧力下ランスミッタ」を紹介する（写真1）。