食品工場における計装システム－設定誤差の無いゾーン制御

摘要

今回ご紹介する設定値デジタル伝送は，当社が長年培ってきた温度コントロールのノウハウを生かした制御システムとして，従来アナログが主流であった設定値の伝送をデジタルにすることで誤差のない設定値伝送を実現するものである。 また，デジタル伝送とすることで外部ノイズにも強く，あらゆる制御環境においてより確実な制御を実現している。 この技術は，通常の「定置制御」に限らず「プログラムコントロール」「制御データの記録」にも利用され，信頼性の高い温度·湿度のコントロールが要求される食品業界において大きく貢献するものである。 このデジタル技術は，当社で10年以上も前に確立されたもので，その実績からも高い信頼性があると言える。 また，温度·時間·警報フラグ等をデジタルデータロギングし，商品毎のデータ·工程データなどを筒単に資料化，管理することができる制御システムや盤内DINレール取り付けでありながら，表示器を持ち現場で設定変更が可能な多点調節計，表示器とキースイッチを持ち現場で自由に仕様変更が可能な信号変換器，このような独自の制御システムで食品機械の制御を支えると共に，数多くの食品機械メーカー様に専用カスタム製品をお届けしていることも信頼の証である。 その中からいくつかの事例をご紹介する。