食品工場·機械における汎用インバータの導入技術

摘要

汎用インバータは，「駆動装置の省エネ」および「駆動装置全体の機能向上」を目的に，近年三相誘導電動機（以下，モータと呼称）への装着率が非常に伸びている。 「駆動装置への省エネ」とは，後述のように汎用インバータにより最適な速度にモータを制御することで，不必要な動力を使用しないことを指し，汎用インバータは，「環境調和型製品（地球温暖化の危機に対し施行された省エネ法·ISO14000に準拠した，環境マネジメント構築などの省エネルギー対策機器）」として，ますます需要が拡大している。 「駆動装置全体の機能向上」とは，最適な速度にモータを制御することにより，1.工程内のタクトタイムを向上；2.複雑な動作を実現またはサーボモータからの置換え；3.安定した速度による加工精度の向上などを指し，機械や装置の付加価値向上に貢献している。 こうした様々なニーズに応えるべく，現在東芝インバータは，図1のように汎用超小形機種から高機能機種まで豊富なバリエーションをラインアップしている。