食の断面図：食と健康の諸側面(15)－健康訴求食品の成功条件について考える(13)

摘要

2007年3月17日付の日本経済新聞·NIKKEIプラスに“日米英働く子育て女性の健康管理法”に関する記事がある。 そのベスト3を表にまとめる。 米国と英国はともに1位が食事を控え目にとるであるのに対し，日本は1位がストレッチ体操をするとなっている。 日本の3位に1日の総カロリーが多すぎないようにするがある。 特別に〇〇〇食品を摂るのではなく，食事を控え目にとるが意識されているのは興味深い。 次々とブームになっては沈静化する多くの健康食品素材に対し，食事を控え目にとるのは不変的な健康法であると認識されているのであろう。 働きながら子育てをする女性の責任感は強く，健康管理への意識が節食志向につながるのであろうか。 ダイエットの基本は食事と運動であるが運動を続けるのは苦痛を伴うことも多い。 食事は最大の楽しみのひとつであり，それを極力抑えるのも辛いものと思うが子供への愛情が勝るとも考えられる。健康管理は意志の問題と考えているが，意志の源は生命に対する愛情や感謝の念かも知れない。 食品の側からこの面を強調すべき時期に来ているような気がする。