新型IPMモータを搭載した小型·高効率スイング型圧縮機の開発

摘要

近年の二酸化炭素排出量抑制に対する世界的ニーズに応えるべく，我々は省エネ型の冷凍·空調機器のキーデバイスである圧縮機の軽量化および高効率化に取り組んでいる．軽量化を実現するため，圧縮機内の空間レイアウトについて新設計を行うことにより圧縮機高さを抑え，かつ磁石の最適配置によるモータ小径化によって，圧縮機外郭直径を抑えた．高効率化を実現するため，低速効率に優れるスイング型圧縮機構の採用，新IPMモータ開発およびモータ固定方法の最適化を行った．結果として，スイング型圧縮機のラインアップ上限について，圧縮機外郭直径を拡大することなく従来の3HPから6HPまで拡大することが可能となった．本稿では，圧縮機の空間設計方法および新IPMモータ評価結果について報告する．