空気圧機器のハイブリッド流量特性試験法－流量法と放出法のハイブリッドによる省エネ流量特性測定法

摘要

ISO 6358に規定された流量法によって大型の空気圧機器の流量特性を試験する場合、大容量の空気圧源と流量計が必要である。 しかしながら、試験者が特性試験に必要な容量の設備を保有していない場合が多くある。この場合、JIS B 8390の付属書に規定された放出法で音速コンダクタンスを求め、小容量の空気圧源と流量計を使用してISO 6358を改良した改良大気排気試験法における亜音速域の測定によって臨界圧力比を求めることが可能である。 ここではこの試験法をハイブリッド流量特性試験法と呼ぶ。 本研究では、沼津工業高等専門学校の流体工学研究室の設備ではISO 6358の流量法による測定が不可能なサイズの電磁弁を供試機器としてハイブリッド流量特性試験を実施し、大型の空気圧機器の特性試験のために開発された充填法による試験結果との比較検討を行った。