油空圧関連規格：ISO整合化に伴う新JIS改訂のポイント⑦－JIS B 8386油圧バルブ差圧及び流量特性の測定方法

摘要

国際貿易障壁を少しでも少なくするために、JISをISOの内容に合わせる整合化の作業が進んでいる。 フルードパワー工業会でも、各分科会でそのための作業を行っており、バルブ分科会でも、毎年、1～2件の改正或いは制定作業を行っている。 2000年には、首記の規格の制定を行ったので、そのポイントを解説する。 JIS B8386の元になっている国際規格は、ISO 4411 Hydraulic fluid power-Valves-Determination of pressure differential/flow characteristicsである。 これは、1986年に第1版として発行されたもので、油圧バルブの差庄と流量の関係を測定する方法を述べたものである。 本規格は定期見直しで改定案が提示され、現在審議中である。 この審議は未だ継続しており、残念ながら今回のJIS制定には間に合わなかった。 そこで、今回のJIS制定は1986版をベースにした。