〈特集(2)：油空圧 環境問題への取り組み(2)〉：空気圧機器設計における環境対策への配慮－環境マネジメントシステムと空気圧機器を取り巻く環境対策の動向

摘要

空気圧機器が多く使われている生産工場では、3K （暗い·汚い·危険）から新3K（きれいで·快適な環境で·気持ち良く働ける）へと労働環境の快適化が進められるにつれて、工場内を明るくする環境色·機械装置色の高明皮化、安全対策、高機能化などが空圧機器のユーザーニーズとなっている。 一方、昨今では環境といえば地球温暖化·オゾン層破壊·酸性雨などの地球レベルの環境保全がクローズアップされているのは周知のとおりであり、環境保全のキーワードであるグリーン購入·環境会計·環境報告書などユーザーが発信する情報からしても地球レベルの環境保全に対する意識の高まりがみてとれる。 このユーザーの環境保全に対する意識の高まりを反映して、空気圧機器メーカにとっても空圧機器自体を取り巻く環境も、否応無しに環境保全に配慮しなければならない状況にある。 また、環境マネジメント規格ISO14001に基づく第3者認証の取得は、今や企業にとって必須条件になりつつあり、空気圧機器メーカも取得する企業が増えつつある。 弊社も1999年12月に第3者認証を取得し2年目を迎えているが、環境保全に対する意識も徐々に浸透しつつある。 本報では、弊社の環境マネジメントシステムの概要を紹介するとともに空気圧機器を取り巻く環境対策の動向を紹介する。