自動車部品加工の新たな提案：自動車部品加工のために，今求められる工作機械

摘要

当然工作機械メーカーとしてはおのずと要求に合った形で機械を供給できるかが問われることとなる。 すなわちいかに顧客満足度を向上させるための機械を開発するかが最重要課題となる。 工作機械メーカーでは主にダウンサイズ化やモジュール化といったコンパクトマシンでその要求に応えようとするメーカーと，逆にサイズは多少大きめでも工程を集約して加工完了とする複合加工機を使用したセル生産を狙った機種で対応しようとするメーカーの2通りの対応法で分かれる。しかしそれぞれに剛性ダウンや価格アップなどのデメリットがあるため，さまざまな工夫でそのマイナス分を補おうとしている。 こうした工夫の結果，引き合い内容により柔軟に対応できる工作機械メーカーが自動車部品加工メーカーに受け入れられるチャンスを手中にできると言える。 本稿では，前述した両者の特徴を持つ戦略機種として当社が開発した小形複合加工機MILLAC-33Tを紹介する。