新しい自動車部品加工へのニーズと対応技術：新しい自動車部品加工を支える技測技術－磁気式デジタルゲージによる精密計測

摘要

近年，加工精度や組立精度が向上し，それらの計測に対する要求も同様に高まっている。 当社では，ソニーの磁気記録方式を計測機器に応用した「マグネスケール」を開発。 以来，耐環境性に優れた高精度な計測機器を発売し，さまざまな分野の計測シーンにてその一端を担ってきた。 磁気式であるがゆえの耐環境性能の高さは，油中に没しての使用や測定摺動を安定させるために油を注入して使用するなどの特殊用途でも活躍していることが証明している。 使用するスケールおよびメカ部品は金属と同じ膨張係数となっている。 特に自動車部品の加工においては，それらの部品との温度膨張の差が少なく，温度変化に対する測定精度を相対的に保つことができることになり，安定した測定を実現している。 自動車部品に関する計測においては，加工部品の寸法計測，組立調整に必要な寸法計測および組立後の寸法計測などに適した磁気式デジタルゲージをラインナップし，加工／組立で必要不可欠なものとなっている。