工程集約,コストダウンを実現する切削工具－〈コストダウンへ導く切削工具とその使い方〉：GSミルハードシリーズによる高硬度金型鋼の高能率直彫り加工

摘要

金型加工の分野では，工作機械の進歩や工具·加工法の日々の進展に伴い，エンドミルを用いた直彫り加工が急速に普及している。これまでは，直彫りと言えば，プラスチック金型のように55HRC程度までの比較的硬度の低い金型鋼が中心であった。 しかし，最近ではコストダウンのために，精密鍛造型など60HRCを超える高硬度な金型鋼においても直彫り加工が進展しつつある。 しかしながら，工具の立場から見ると，高硬度材の加工は，耐熱性·耐摩耗性·耐欠損性など工具に求められるすべての特性を非常に高いレベルで求められるため，工具の選択がポイントとなる。 そこで，高硬度鋼の高能率加工に的を絞り，これを実現する超硬コーティングエンドミル「GSミルハードシリーズ」について紹介する。