自動車部品加工のための切削工具活用技術－〈分野別自動車部品加工用切削工具〉：（その他）高能率加工を実現する超軽量カッタ

摘要

近年，自動車部品加工を主として設備投資低減·スペースセーブ·省エネルギーを目的にBT30クラスの小形マシニングセンタが使用されるようになってきている。 従来，小形マシニングセンタでは機械剛性，および主軸出力の不足から穴あけ·タップ加工が主に行なわれていたが，最近の工作機械メーカーの技術向上によりフライス加工が行なえるものが各社から開発されている。 小形マシニングセンタで大径フライスカッタを用い，幅の広い面を1回で加工するメリットは大きく，これらのニーズに応えるため「超軽量カッタシリーズ」を開発した。 本稿では，自動車部品加工で採用されている高能率加工の事例を交えながら「超軽量カッタシリーズ」（図1）について紹介させていただく。