PPP(Productive Process Pyramid）による品質管理、生産性の向上：第7回 生産プロセスピラミッド（PPP）の適用事例一工程内制御

摘要

タッチプローブは、三次元測定機および工作機械のセンサとして世界で広く使われている。また、機械精度を診断するレーザー計測などの検査システム、ゲージシステムなど、工作機械加工の高精度·効率化を推進するシステムや機能部品が広く使われているが、あまり体系化するアプローチが見られない。レニショーは、工作機械加工における各工程で必要となる測定技術を持ち、加工問題に関する知識と経験を持つグローバル企業である。三次元測定機および工作機械用計測で高い世界シェアを占めているプローブ技術を核として、工場内での不安定要因の特定と制御を行うためのフレームワークとして、生産プロセスピラミッド（Productive Process Pyramid（PPP））を提唱している（図1）。本稿では、PPPの中から、工程内制御のつとしてEquatorゲージを導入している2つの企業の事例を紹介する（図2）。