自動車部品加工のための切削工具活用技術：自動車用特殊工具とその開発－サンドビック（株）の場合

摘要

サンドビック（棟）は，2005年1月より，傘下のバレナイトジャパン（株）を吸収し，自動車部品加工用特殊工具の受注·開発に本格参入した。 ここでは，サンドビック（株）を例に，そこで開発される特殊工具，およびその開発の背景をみる。 サンドビック（本社·スウェーデン）は，汎用のチップ交換式工具を得意とする，世界最大の超硬工具メーカー。 一方，サンドビックの傘下にあるバレナイトは，60年の実績を持つ米国の切削工具メーカーで，特にフォードとの関係が強く，自動車部品加工用特殊工具開発を得意としている。 日本における同社は，日本法人のバレナイトジャパン（株）において，その特長を活かし，すでに30年以上にわたって自動車部品加工用特殊工具分野で活動を継続，国内においても多くの実績を上げている。