バイオコール製造技術について

摘要

バイオコールとは、石炭に木材、バガス（サトウキビの搾り滓）、トウモロコシの茎などのバイオマスを10～30％と石炭中の硫黄量に応じた脱硫剤を添加、混合し高圧縮力で成形した固形燃料である。 石炭粒子と繊維状のバイオマスは、100～300M Paの高圧ブリケッティングによって、強く絡み合い密着しており、燃焼時にも分離せず着火性の良いバイオマスと石炭が複合燃焼するので、着火性、燃焼性が良く、煤塵はほとんど発生せず、燃焼灰は砂状になってクリンカを作らないなどの特徴がある。また、脱硫剤も石炭粒子に密着しているので、石炭中の硫黄と効果的に反応し70～80％固定することができる。