風水力機械/汎用ポンプ：立形多段渦巻ポンプにおける新技術

摘要

多段渦巻ポンプは、加圧用羽根車の1枚当たりの圧力·容量と枚数の組み合わせにより広範な揚程、流量をカバーできることから、幅広い産業分野で普及しているポンプである。 その設計形状は、設置面に横置きされる「横形」と、ポンプ部とモータ部を縦に配置する「立形」とに大別される。 国内においては「横形」が主流であるが、特に欧米では、スペースを効率よく利用できる、配管が容易などの利点から「立形」が大きなシェアを占め、国内でも近年、その良さが認められ、「立形」の需要は着実に増えている。 1997（平成9）年に建設省（現／国土交通省）による各種共通仕様書に立形ポンプが加えられたことはその流れを示しており、当社のCR／CRNシリーズはそれに適合したポンプとして（社）公共建築協会の評価名簿への記載を受けている。 ここではその最新型となるCR／CRN1、3、5シリーズの特徴について述べる（写真1参照）。