良い故障予測につながるインタビユーFEMA

摘要

FMEAは担当者1人で実施，作成するものではない。まとめるときにFMEAの書式に書き込むのは1人でやることはあるが，本来のFMEAは関係者が集まって議論して心配事を抽出していくものである。FMEAでは，心配点を洗い出し，徹底的に議論することが重要であり，また，前向きに良い議論をすることが大切である。トヨタ式未然防止手法のDRBFMにおけるDRとは「議論」のことである。FMEAは他部署の担当も参加して議論する。ところが，いざ集まってから，真っ新（まっさら）なFMEAの書式に向かって議論をしようとしても，すぐに意見が出るはずもなく，効率的かつ効果的な議論ができない。そこで，より良い議論のための土台づくりに効果的なのが本連載で紹介する「インタビューFMEA」である。