中央電気工業株式会社 鹿島工場における廃棄物の高温溶融固化処理による無害化とその溶融固化物のリサイクル事業

摘要

当社は、1906（明治39）年新潟県に誕生した水力発電事業会社をルーツに、1934（昭和9）年にマンガン系合金鉄メーカとして設立され現在に至っている。茨城県鹿嶋市と新潟県妙高市に生産拠点を持ち、コア事業である合金鉄事業に加え、環境事業及び機能材料事業を展開している。鹿島工場では、鉄鋼生産に不可欠な副原料であるマンガン系合金鉄を製造しており、併せて環境事業を行っている。環境事業は、合金鉄製造で培った高温溶融技術を活かし、1995（平成7）年に開始した既存合金鉄炉による民間初の焼却灰溶融固化無害化事業が始まりである。現在では、既存合金鉄炉2基と廃棄物専用炉2基の計4基体制による「廃棄物溶融リサイクルセンター」として、一般廃棄物や産業廃棄物の溶融処理による無害化リサイクル事業を行っている。