カートリッジ式活性炭吸着装置による排ガス処理技術

摘要

ごみ焼却炉から排出される排ガス中のダイオキシン類には、現在、0.1ng-TEQ/m{sup}3N以下（4t/h以上の新設炉）の規制値が課せられている。 その除去方法としては、200℃以下で運転するバグフィルタの入口に粉末状の活性炭を吹き込む簡便な方法が広く採用されている。近年、より低濃度（0.01ng-TEQ/m{sup}3N以下）で、かつ、常時規制値をクリアできる確実な除去施設の設置を求める声が高まっており、また一方で、水銀など揮発性有害重金属も一括して除去可能な方法の採用も望まれている。このような要求に対し、当社ではこのほど、熱伝導性に優れた粒状活性炭を新たに開発し、層状のカートリッジに充填してクロスフローで排ガスと接触させる高効率な小型活性炭吸着装置として商品化した（商品名：「JFEガスクリーンDX」）。 また、本装置は、対ダイオキシン類だけにとどまらず、排ガス中のVOC（揮発性有機化合物）除去にも適用拡大を検討している。 以下、本装置の特徴について解説する。