ボイラ：鶏糞燃料焚流動層ボイラ発電プラント

摘要

牛、豚、鶏などの家畜から出る糞尿は主に堆肥として使用されてきた。 しかし、その排出量は年々増加し続けており、農地において受入可能量以上の畜糞が堆肥として施肥されているところも多く、堆肥中の窒素成分による農地や地下水汚染、更には河川の汚染などが懸念されている。このような状況の中で1999（平成11）年度に制定された「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」に見られるように、近年、家畜排せつ物の環境に関する規制の強化が現実の問題となりつつあり、家畜糞尿の処理は畜産業界にとって大きな影響を与えるものとなっている。 このような背景の中で、当社は畜糞有効利用の一貫として2002（平成14）年3月、宮崎県の南国興産㈱殿に、鶏糞を燃料として燃焼させる流動層ボイラとその蒸気により1500kWの発電を行う復水タービン発電設備と、130kWの発電を行う補機駆動誘導発電設備を納入した。