産廃溶融スラグの建設材料としての品質

摘要

産廃スラグの品質は、天然骨材よりも品質が良く、建設材料として利用可能であると判断できる。 今後広く利用普及するためにはJISの制定が不可欠であるが、JISの見直しは5年ごとに行われており、その間に十分なデータの蓄積をしなければならない。 即ち、コンクリートやアスファルト等の試験施工を行うと共に、環境安全性の評価を数多く積み上げていく必要がある。 廃棄物の溶融化技術は、我が国独自の技術であり、循環型社会の構築に必要不可欠な技術である。 産廃へも波及することにより、より多くの廃棄物の減量化と同時にスラグを建設資材として利用することは、限りある天然資源の延命化につながり、将来の世代のために貴重な資源を多く残せることになる。 即ち、Sustainable Developmentそのものとして期待される。