EV/HEV主機モータの特徴と開発動向

摘要

近年，地球環境の三課題である「石油エネルギーの枯渇対応」「地球温暖化防止（CO{sub}2排出量の低減）」「大気汚染防止」は，より現実的な問題となって，自動車産業の製品·技術動向にも影響を及ぼしてきている。 HEV（ハイブリッド車）は，1997年に発売したプリウス以来，エコカーとして世界中のユーザーから認知され，今後も，これらの課題を解決できる有効な手段として拡大基調にある。 HEVは，電気エネルギーを駆動力として使用するため，今後は一般の電力系統の低電圧（650V以下）から電気をもらい，自動車のバッテリーに充電するPlug-in HEV（プラグインハイブリッド車，略称PHEV）が欧米を中心に提案されてきている。 石油エネルギーのCO{sub}2排出量をWell to wheelの観点から捉え，より効率よくエネルギーを使用しようとする技術動向である。