ホンダの予防安全システム「高速道路運転支援(HiDS: Honda Intelligent Driver Support System)」

摘要

高速域におけるドライバーの運転負荷を軽減するための高速道路運転支援システムがHiDS （Honda Intelligent Driver Support System)である。 自車の走行車線を検知してそれに沿った走行を維持·支援する横方向の制御と，先行車と自車の速度を制御して車間距離を保つ縦方向制御とを総合的に行うことで車線の維持と先行車との車間距離を適切に保ち，ドライバーの運転負荷を軽減して，ミスなどを防いで，事政の防止を図ろうとするものである。HIDSの構成は，ミリ波レーダ，車輪速センサやヨーレート／横G一体型センサによりなる（図1）。 フロントグリル内に装備された耐候性に優れたミリ波レーダ（富士通テン製）が，前方100m，角度16°の範囲で先行車の走行状況を検知する。その一方，アクティブ車輪速センサやヨーレート／横G一体型センサなどによって自尊の走行状態を検出する。これらの情報をVSA（車両挙動安定化制御システム）の制御もかねるECU一体型ユニットに送って，同一車線内の先行車を絞り込む。 そして設定した速度に保ったり，先行車の加減速に応じて車速や車間距離を維持する。