高分子材料の力学特性評価と高機能化（10）－ポリマーの構成式と力学特性評価ならびに高機能化 その3

摘要

8.3～8.6項において，ポリマーの引張りあるいは圧縮変形挙動は不均一性の強い3次元変形であることが明らかにされた．したがって，このような変形から材料の特性を同定することは困難である．そこで，詳細な実験とシミュレーションを通じて構成式のパラメータの同定を行うハイブリッド型の手法が提案された．そこでは，同定すべき構成パラメータをx_i（i＝1，2，…，N）とし，変形量u_j（1＝1，2，…，M）に対応した試料に作用する公称応力をσ_n（x_1，x_2，…，x_N, u_j），同じく実験によって得られた公称応力をσ_n（u_j）で表した場合，下記の評価関数を最小化するように構成パラメータを決定する．