新たなステージを迎える自動車部品産業：自動車部品産業をめぐる環境の変化と部品産業の対応

摘要

自動車部品産業をめぐる環境は現在大きく変化を遂げつつあり、世界的に構造変化が進みつつある。 その背景にあるのは言うまでもなく、市場のグローバル化に伴う自動車メーカーの国際的再編である。 98年のダイムラーとクライスラーの合併を代表として、世界の自動車メーカーは、資本や技術を含め様々な提携関係に入り、2000年代初頭までにアジアを含め世界の自動車メーカーの再編·グループ化が進展した。 このような自動車産業の国際的再編は、世界市場が一つになり世界的供給体制が求められ、二つの面での競争が激化していることにより加速されている。 すなわち一つはコスト競争であり、もう一つは環境、安全、次世代カーといった新技術開発競争である。